新しく生まれ変わる知的ダイエット

食欲はこうして起こる

太っている人のなかには、もうたくさん食べてしまっておなかがいっぱいなのにもかかわらず、さらにものすごい量を食べてしまったり、常に何か口に入れていないと気がすまないという人がたくさんいます。こういう人は、食欲をコントロールできない状態に陥っているわけですが、そもそも食欲とはどうして起こるのでしょうか。

食欲をコントロールしているのは、脳の視床下部というところにある食欲中枢です。食欲中枢は満腹中枢と摂食中枢の二つに分けられます

正常に機能していれば、食事をとると満腹中枢の働きが高まり、やがて満腹感を覚えて食べるのをやめます。逆に、食事をしてから時間が経過すると、摂食中枢を刺激して空腹感を感じるようになります。これが食欲が高まったときの状態です。

満腹中枢に指令を出すものとしては、血液中の血糖とインスリンなどがあげられます。食事をすることによってこれらが増加すると、満腹感を感じるようになるわけです。ところが、血糖とインスリンの濃度が最高値になるのは、食べ始めてから約20~50分ぐらいたったときです。したがって、早食いをすると十分に満腹感を覚える前に必要以上にたくさんの食事をとってしまうことになります。

人間の食欲の起こるしくみは、それだけではありません。

食欲全体を制御している最高司令部は、視床下部の上司にあたる前頭葉の大脳皮質と呼ばれる部位にあるといわれています。
ここは、人間の精神や意思、あうるいは情緒など、きわめて次元の高い精神活動をつかさどっている場所でもあります。そのため、意志薄弱な人がつい食べ過ぎてしまったり、失恋や仕事のストレスで精神的に不安定になっているときに、「やけ食い」「気晴らし食い」といった異常な食行動に向かってしまうのです。このようにして欲求不満を解消していると、それまでのダイエットが台無しになってしまいます。

早食いややけ食いでダイエットに挫折しないための知的な食べ方を身につけることが、ダイエット成功の重要なポイントだといえるでしょう。早食いややけ食いでダイエットに挫折しないための知的な食べ方を身につける

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