長生きダイエット

食欲中枢 そのグルメな本能

食欲を支配する「食欲中枢」

ダイエット中に、いちばんつらいこと、それは「食べたい」という欲求との闘いです。

一日の総摂取カロリーを、これまでよりも低く抑えられれば、ダイエットは成功したも同然。健康状態のことを度外視していえば、食べないことがもっとも簡単なダイエット法になるわけです。

でも、悲しいかな、人間は食べなければおなかがすく。おなかがすけば食べたくなる。これが生きる本能に基づいた、食欲というもの。

この食欲を支配するのが、脳内にある食欲中枢。「もう満腹だ!」という満足感の満腹中枢と、「おなかがすいた!」という信号を出す接触中枢の二つに分かれます。

ところが、なかなかやせられない人というのは、この食欲中枢にブレーキがかかるタイミングがとても遅いのです。

たとえば、仲間でうどんすきなどを食べに行くとよくわかります。食欲中枢のブレーキがかかるのが遅い人は、最後のうどんをいつまでも延々と食べ続けているのです。

この食欲中枢を征服、コントロールすることができたら、どんな人でも100%、ダイエットは成功するといってもいいでしょう。

さて、よく「甘いものは別腹」といいます。食事をした直後、満腹なはずなのに、ケーキやプリンなど大好物のデザートを見ると、つい、食べたくなってペロリという経験はだれにでもあるでしょう。

これは、医学的にもきちんと立証されている『味覚特異性満腹』という現象です。

食後、満腹の状態で、胃のレントゲン写真を撮ると、胃の中は食べたものがギッシリ。ところが、そこれチラリと大好きな甘いデザートを見せて、再度レントゲンを撮り直すと、なんと胃の中に空きスペースができているのです。

満腹でも、甘味に対してはまだ満足していなかったために、脳は甘いものなら食べられる、という信号を発信、自律神経にはたらきかけて胃の運動を調節、デザートのための空きスペースをつくったというわけです。味覚特異性満腹

食欲中枢は、甘い、辛いなどの味わいの違い、かたい、やわらかいなどの歯ごたえの違いによって個別にはたらくという、なんともグルメな本能をもっています。

スイーツの誘惑に勝つために

食事の量は減らせるにに、甘いものはガマンできないという人は実に多い。それも困ったことに、ただの果実ではもの足りず、プリンやケーキのように油の入ったまろやかな味わいのもの、つまりカロリーの高いものが欲しくなるのです。

そこで、どうしても「甘いものが食べたい!」という人には、脳の中の甘味に対する中枢を満足させてあげればいいでしょう。ミネラルやビタミンが豊富な黒砂糖を、ちょっとかじってみるのもおすすめです。

デザートの誘惑に勝った人が、ダイエットの勝者となるのです。

太らない間食のしかた

もともと間食とは、食事と食事の間隔が長く開くときに少量だけとるものです。

甘いものを食べるセロトニンという物質が脳の視床下部から分泌されてイライラを解消します。このセロトニンは脳をリラックスさせる働きがあるので、間食を上手に利用することでダイエットの反動によるドカ食いを防ぐことができます。

ダイエットに影響のない上手な間食のとり方としては、食事と食事のつなぎに100キロカロリー以内のものを選ぶことです。

連載ダイエットバックナンバー