長生きダイエット

油選びで誇れるからだ

焼き肉、とんかつ、ハンバーグ、揚げ物に炒め物、ファーストフードなどなど・・・。

日本人の食卓が、油っこいメニュー中心になっていることは、誰もが実感しているところ。

こうした現実を前に「健康のために脂肪分を減らしましょう」といったところで、いまや日本人の食卓から油を抜き去ることなどほとんど不可能に近いといえます。

体にとっての余分な脂肪をそぎ落としてこそ、長生きダイエットが目指すところに到達できるのです。

まずは、あなたの意識。日ごろのメニューや、好みのメニューを思い浮かべてください。「最近、油ものばかり食べている」「以前は、毎日のように肉ばかり食べていた」と、心当たりがあるはずです。

できてしまった体脂肪を、良質の脂肪につくりかえる。それが長生きダイエットの提案です。

タンパク質や炭水化物は、体内に入るとバラバラに分解され、酵素の働きで、人間の体に合った成分につくり変えられます。けれども、脂肪分だけは、そのままの形で体についてしまうのです。

魚をよく食べる人には魚系の脂肪が、肉をよく食べる人には肉系の脂肪がつくことに・・・。体につく脂肪は、食べた物の影響をストレートに受けるのです。

ということは、食事からの脂肪分カットが難しいのであれば、摂取する脂肪を、体のためになる良質なものにすればよいだけのこと。なにも難しいことはありませんん。

では、体が喜ぶ、良質のものってなんでしょう?

まずは、あなたの家の台所にある食用油を思い出してみてください。炒め物や揚げ物などには、どんな油を使っていますか?実は、それが重要なのです。

食用油は、含まれている脂肪酸の種類によって、次の3つに分けられます。

  1. オレイン酸系(オリーブ油など)
  2. リノール酸系(べにばな油など)
  3. α-リノレン酸系(しそ油など)

このなかで、ズバリおすすめなのが3.のα-リノレン酸系のしそ油です。

α-リノレン酸は、体内でエネルギーになりやすく、体の中でEPA、DHAに作り変えられることが特徴です。また、血圧を下げ、コレステロール値を下げる作用があるだけでなく、ガンを抑制したり、うつ症状の改善にも効果を発揮するという報告があります。

しそ油は、このα-リノレン酸系の成分がおよそ65%も含まれている優良油です。ほかにα-リノレン酸を多く含む油には、シソ科のえごまの種子から抽出した”えごま油”、北欧では古くから使われている亜麻という植物から抽出した”亜麻仁油(フラックスシードオイル)”などがあります。

調理法としては、サラダのドレッシングや天ぷら油として使うのが最適。ただし、酸化しやすい性質があるので、なるべく早めに使いきることをおすすめします。

青魚でからださらさらEPA体質へ

マイワシやカツオが豊漁の年は心筋梗塞による死亡率が減る、というデータがあります。

マイワシもカツオも脂の多い青背の魚。こうした魚の脂には、動物性脂肪やマーガリンなどの植物性脂肪の摂りすぎによってボロボロになった、日本人の心臓を救ってくれるEPAが豊富です。

同様に、サンマ、アジ、サバ、マグロも救世主。春よりも脂ののった秋のカツオを、マグロは赤身でなくトロや中トロを。また、マグロの脂肪分には、EPAとともに、脳機能を高めるDHAも豊富なので、長生きダイエットのメニューとしてとくにおすすめしたい一品です。

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