男も女も「腹やせ」ダイエット

成長ホルモンとダイエットの深い関係

アンチエイジング(=若返り)の研究が盛んなアメリカでは、以前から、年をとるとお腹のまわりに脂肪がつきやすくなるのは、成長ホルモンの分泌量と関係があるのではないかと考えられてきました。成長ホルモンは脳の下垂体から放出されるホルモンで、その名の通り、人の成長を促す役割を担っています。その分泌量は、13~17歳にかけてピークに達し、その後は減少傾向に。そして、25歳を過ぎる頃になると急激に低下して、30歳以降は10年ごとに25%ずつ減っていきます。

さまざまな研究の結果、成長ホルモンには内臓脂肪を分解する作用があることが判明しました。また、糖質の代謝を促してエネルギー消費を高め、筋肉でのタンパク質合成を促進して、筋肉を発達させる作用などがあることもわかりました。

この発見以来、アメリカでは、成人に成長ホルモンを投与し、内蔵脂肪を燃焼させてメリハリ・ボディを作るとか、しなやかな筋肉をつけるなど、若々しい身体を取り戻すための試みが盛んに行われるようになりました。

実際、成人に成長ホルモンを投与すると、72%の人に脂肪減少効果が、88%の人に筋肉強化の効果が見られたという研究データも出ています。

このことから、30代以上の男女がお腹の脂肪をとり、引き締まった身体を作るのに、成長ホルモンの投与は非常に有用であることが裏付けられたのです。

また、成長ホルモンには、シワ減少や弾力アップといった美肌効果や、更年期症状、骨粗鬆症の改善、免疫力強化、持久力アップなどの効果も認められており、全身の若返りを可能にしてくれます。

この点からも、成長ホルモンは30代以上の男女の強い味方になるといえるのです。

成長ホルモンダイエット

成長ホルモンの分泌を促す3つのスペシャル・テクニック

テクニック1.運動

激しい運動をすると筋肉の繊維は疲労して、あちこちがブツブツと断裂します。筋肉は、それを修復することで運動前より丈夫でしなやかな筋繊維を作り上げる、という力を備えています。これが、鍛えれば鍛えるほど筋力がアップするという筋肉の特製ですが、その修復過程で、成長ホルモンが分泌されるのです。

テクニック2.過圧入浴

加圧して血流を制限した上でトレーニングを行うと、成長ホルモンの分泌が促されます。この作用を利用したのが「加圧入力」です。お風呂で湯船につかるときに、二の腕をヘアバンドなどで軽く縛り、入浴中の成長ホルモンの分泌を高めます。ほんの2~3分で効果がありますので、2~3分したら必ず止血用のバンドをはずし、血液を流してください。入力中は全身の血流が高まっているので、その状態で長く加圧するのは危険を伴います。一度縛って2~3分加圧したらいったん外し、しばらくしたらまた縛って2~3分置いてはずす、という行為を何度か繰り返すとよいでしょう。

入浴そのものに消費エネルギーをアップさせる効果があるので、加圧して自己成長ホルモンの分泌を促せば、内蔵脂肪を分解するのに大いに役立ちます。

テクニック3.アルギニンとグリシンの摂取

成長ホルモンは191個のアミノ酸が複合してできています。従って、タンパク質を食べることでも、体内の成長ホルモンの合成、分泌作用は促進されると考えられます。

アミノ酸の中でもとくに重視すべきは、「アルギニン」と「グリシン」です。

アルギニンは脳下垂体の働きをよくして、成長ホルモンの合成を促すという直接的な作用があります。つまり、アルギニンをたくさん摂取することで、成長ホルモンの分泌を高めることができるのです。

グリシンにも成長ホルモン合成作用があります。また、肌のキメを細かくする働きもあるので美容とダイエットには欠かせない栄養素といえるでしょう。

  • アルギニンを豊富に含む食材・・・鶏の胸肉、子牛肉、ゴマ、ナッツ類、エビ、大豆製品
    グリシンを豊富に含む食材・・・肉、魚、卵などの動物性タンパク質

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