男も女も「腹やせ」ダイエット

お腹が出れば出るほど、寿命は縮む~お腹が出ていると、なぜいけないのか~

太鼓腹は病気の宝庫?

「肥満は生活習慣病のもと」とよくいわれますが、これはまぎれもない真実です。

余分なぜい肉がついて、お腹がぽっこりでているということはイコール、栄養のとり過ぎということです。栄養過剰の状態になると、血中の中性脂肪やコレステロールの量が増え、血液がドロドロになります。

血液がドロドロになると、血塊(血栓)ができて、血管がつまりやすくなります。場合によっては、脳梗塞や心筋梗塞などを起こして重篤な状態に陥り、そのまま亡くなってしまうこともあります。

近年、30代、40代の心臓病による突然死が増えていますが、これは食生活の欧米化によって脂肪が増え、適正体重以上に太ってしまうことが要因のひとつと考えられています。実際、戦前の日本人の脂肪摂取量は摂取総カロリーのわずか10%に過ぎませんでしたが、現在では30%ほどにも増えています。

肥満はこうした生活習慣病のほかにも、大腸ガンや胆のうガン、乳ガン、前立腺ガン、子宮体ガンなど、様々な腫瘍性疾患をもたらすことも考えられています。

肥満は『百害あって一利なし』。

太っている人は、早急に栄養状態を改善して、適正体重へと減量することが重要です。

心臓、脳、肝臓・・・すべての内臓を脂肪がむしばんでいく!

同じ肥満でも、お腹のまわりに脂肪が集中する太り方は、さらによくありません。

というのも、内臓脂肪は血中の糖や脂肪の濃度を高め、血液をドロドロにする直接の原因となるからです。

小腸から吸収された栄養素は毛細血管に入り込み、血液によって肝臓へと運ばれます。このとき、毛細血管は脂肪細胞の中を通り抜けていくことになりますが、内蔵脂肪がたくさんついていると、大量の脂肪も溶かし込みながら肝臓へと向かうことになります。

脂肪分が大量に含まれた血液が肝臓に送り込まれると、肝臓に脂肪がたまり、やがて脂肪肝になります。脂肪肝を放置しておくと、続発的に糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすことになります。つまり、脂肪によって臓器が侵され、少しずつ健康が損なわれていくのです。

ダイエットすなわち体重管理は、健康管理の基本です。『太鼓腹を放っておくと命取りになる』とうことを、しっかりと肝に命じてください。

肥満による合併症

肥満は以下のような合併症を引き起こす危険性を高めます。

  1. 内科的疾患・・・糖尿病、高脂血症、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など)、高血圧症(通風)、脂肪肝、胆石症、睡眠時無呼症候群など
  2. 整形外科的疾患・・・変形性関節症、脊椎すべり症など
  3. 産婦人科的疾患・・・月経異常、不妊症など
  4. 皮膚科的疾患・・・皮膚線条、多汗症など
  5. 外科的疾患・・・ヘルニア、静脈瘤、痔核など
  6. 腫瘍性疾患・・・大腸ガン、胆のうガン、前立腺ガン、子宮体ガン、乳ガンなど
  7. その他・・・扁桃肥大、耳下腺腫脹など

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